発送箱に貼ってある「屋久」ってなんですか?
当店の通販用段ボールに貼ってある「尾久 金生庵」の札。
これっていわゆる「千社札」というやつでして、その昔に作ったものが残っていたので、「これは粋だな」と思って貼付して発送してました。
残念ながら現在は在庫がなくなってしまい、普通の白紙に印字した形でお届けしておりますが、この店名の上の「尾久」ってなんですか?とお客様から聞かれたことがありますので、ちょっとその話をしたいと思います。
●「やく」ではなく「おぐ」と読むんです。
まず初めにこれは「地名」です。
当店の住所荒川区東尾久の文字からもわかるように、地名を店名の上に表記してたってわけなんですね。
これはもともと「千社札」が寺社に「どこそこの●●がお参りに来たよ」という参拝記念に門などに貼っていったことに由来します。
●なんだか読みにくい地名ですね?
はい、どちらかというと「屋久島」の(やく)の読みの方がメジャーですよね。
東北本線、始発の上野駅の次の停車駅が「尾久」ですので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、こちらの駅名の表記は「OKU」で(おく)なんですね。
本の上で眠る (sleeping on my book...) / yellow_bird_woodstock
●聞いたことないけど、どの辺りにあるの?
荒川区は皇居を中心にすると、東の北。
いわゆる城北地域になります。
その荒川区の西北、北区や足立区と接しているのが「尾久地域」です。
あまりメジャーではないですが、いわゆる下町らしい地域でチンチン電車(都電荒川線)が走るのんびりとした町です。
駅名でいうと都電荒川線「梶原」〜「東尾久三丁目」までが屋久地域になりますね。