江戸っ子発! 冷たい「もり」と温かい「かけ」
そば屋の2大人気メニューといえば、もちろん定番の冷たい「もりそば」と
温かい「かけそば」!
「金生庵」でも季節を問わずご注文をいただく冷・温の人気のおそばです。
皆さまはどちらがお好みでしょうか?
さて、この『もり』と『かけ』という区別が生まれたのは、現代のような“麺状”のそばが「そば切り」として、庶民にも広く親しまれるようになった江戸時代のこと。
もともと、そば屋で売られていた「そば切り」とは、今の「もりそば」のように“汁につけて食べるもの”というのが当たり前だったそうです。
ですが、さすが気の短い江戸っ子!
いつしか「面倒くせぇっ」ということで、この「そば切り」のおそばを汁につけずに、逆に“冷汁を麺にぶっかけて”食べ始めるように・・・。
“ぶっかけそば”はやがて短縮して『かけ』と呼ばれ、「かけそば」の名前の由来となったとされています。
MCCALL MAGAZINE COVER, GIRL IN RAIN / George Eastman House
でも、今では「かけそば」といえば、あたたかい汁がかかったおそばのことを指しますよね。
これも、やっぱり江戸っ子ならではの発想で、冷え込む季節には「寒いからあったかい汁をかけちまぇい!」とばかりに温汁をぶっかけてしまったのが、いわゆる現在の「かけそば」の元祖なのだとか!
そうなると困るのが今までの「そば切り」です。
汁かけを「かけ」と呼ぶのなら…と、区別のためにもともとの「そば切り」が、『もり』と名付けられました。
こうして、江戸っ子の気の短さから生まれた『もり』と『かけ』。
そばはやっぱり、ササッと味わっていただくことに歴史のある庶民の食べ物というわけなのですね!
まとめ
・「かけ」は「面倒くさくて汁をぶっかけ」たから「かけ」
・「もり」は「かけ」が出来たから区別する為に「もり」と呼んだ
・気が短い江戸っ子は「寿司」も小さくした(←これ余談)
※今回の内容は過去の「まめそば」から転載したものです。
[そば通販] 東京下町そば処 金生庵
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