900億と20名の少女の運命は!?
2011年。一人の老婦人が、戦時下のある思い出を家族に語り始める。それは、帝国陸軍がマッカーサーより奪取した時価200兆円にも及ぶ財宝にまつわる、驚愕の真実であった…。しかしその裏には、わずか20名の少女達と、軍の密命を守り抜いた将校達の、祖国復興を願った壮絶なるドラマが存在した。
1993年の浅田次郎原作を映画化した「日輪の遺産」。
おそらく導入部分が原作と大きく違うのではないかなと思っているのですが、そうなると「赤鬼さん」の下りは原作ではどうなっているのか・・・。
お話は非常に秀逸な戦争ドラマです。
よっぽどこの手の話が苦手でなければ楽しめるのではないかな~と思います。
監督が「半落ち」などで有名な佐々部清監督。
私、監督の他の作品は見たことがないのですが、おそらく非常に真面目な方なんじゃないかなと感じます。そんな演出です。キャラクターもですね、原作からそうなんでしょうがステレオタイプなキャラがうまく立っていてそこがですね、それだからこそかわいそうな女学生達に上手く感情移入できるんじゃないかと思います。
逆にこの「生真面目な演出」は監督作すべてに一環したものなのか他の作品も見てみたいところです。
ところで重要な役どころを演じている中村獅童さんですが、今回は「男たちのYAMATO」バージョンのコワモテ版(笑)
彼はおちゃらけた演技とコワモテの演技2パターンしか見たことがないので、ちょっとそれ以外の感じが見てみたいですね、何かないかな?
さて、ユースケサンタマリア率いる20人の少女と敗戦間際の日本軍将校3名。
どきどきハラハラさせられながら、時代錯誤な演出もなく真面目に綴ったこの作品。
ご家族でぜひ!
と、そんな映画でした。
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