ここは越前そばの国〜日本全国ご当地蕎麦〜
ここは越前そばの国〜日本全国ご当地蕎麦〜
「東京下町そば」を謳う当店。
今回は日本全国にあるご当地蕎麦にスポットを当ててみたいと思います。
まずは福井県嶺北地方の「越前そば」をご紹介します。
福井県の北のほう / yusuke.kokubo
●越前そばとは、すなわち「おろしそば」也
江戸時代以前の律令国で言うところの「越前」は、今の福井県のほぼ北側半分に
相当する地域。
学生の時に「越前」と「越後」の関係がいまいちわからなかった方も多いかもし
れませんが、御所(京都)から見て「越える前」と「越えた後」ということでこの
順番なんですね。(本当は「越えた」からではないんですが、社会の授業ではな
いのでこの辺で)
さて、その越前。
越前で「蕎麦」といったら「おろしそば」。
すなわち「大根おろし」をメインに食べるのが「越前流」なわけです。
そばの生産量全国5位(2010年1730t)という福井県はその昔から「そば処」。
そば殻まで引き込んだいわゆる「挽きぐるみ」の黒いそばに、冷たいつゆをかけ、
大根おろしや刻みネギ、鰹節などシンプルに食べる蕎麦です。
福井でそば屋に入ればまず「おろしそば」を食べる。
というより「おろしそば」が品書きの最初に来る。
冬でも食べるのは「おろしそば」。
大根おろしがミゾレになって広がるダシに蕎麦の風味…うまい!
という程に根付いている郷土料理なんですね。
●誰がはじめたおろしそば?その由来にせまる!
では、どうして越前はそばの里になったのでしょうか?
室町中期の「天下一の極悪人」こと朝倉孝景が奨励したから蕎麦栽培が広まった。
とありますが、いったいどうしてここまで「おろしそば」にこだわるのでしょう
か?
おろしそばに欠かせないのが「辛味大根」。
「越前辛味大根」は小ぶりでカブのように丸くなった姿は別名「ねずみ大根」。
これをすりおろして蕎麦にたっぷりかけて食べるわけなのですが、この大根の旬
が10月下旬から12月。まさに新そばの季節ってわけです。
ちょうど関ヶ原の戦いが終わった1601年。
越前の国に本多富正が家老として赴任してきました。
富正は荒地でも栽培しやすい蕎麦を奨励し、医者のススメで大根汁で醤油を伸ば
し、蕎麦の汁を作らせたんです。
ただし!
ここからは私の考察なのですが、そもそも現代のような「蕎麦切り」は江戸時代
初期から中期17世紀頃に考案されたもの。
しかもどこで生まれたのかははっきりしてません。
ということは、富正さんだって最初っから「越前そば」を食べてたわけではない
はず!
おそらく「こうしたらおいしいかも!?」「いや、もっと大根いれた方がいいん
じゃない?」なんて言いながら試行錯誤してたのかもしれませんね(笑)
the face of perseverance / monkist
※本多富正ではありません。
●だからおいしい!越前おろしそば
とにかく「越前おろしそば」は誕生から400年以上。
福井の皆さんに愛されてきた味だということです。
越前の駅を降りると「そば・そば・そば」とそば屋ばかり、
その中でココ!と思うそば屋の暖簾をくぐって「おろしそば」を手繰る!
う〜ん、うまい!はず!
はず!?
はい、私まだ「越前おろしそば」食べたことがないんです(苦笑)
いつかはぜひ、、、食べたい!
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