どうして蕎麦は音を立てて食べるのか
まず、結論から言ってしまうと「はっきりしてない」が正解のようです。
はっきりしていないのは、
「音を立てる理由」がでして、
音をたてて食べる方が「おいしい」とは思うんですよね。
●どうして日本人は蕎麦を食べる時音を立てるのですか?
アメリカ・ニュージャージー州出身のジョンさんは、
はじめて訪れた日本で友人に連れられて入ったそば屋で聞いたそうです。
いや、ジョンさんが誰かは知らないんですが、
まぁ外国の方なら不思議に思いますよね。
でも、多くは「そういう食べ物なんだろうな」くらいに思うはずです。
インドに行って「カレー手で食べて熱くないの?」と思うけど、
どうして?って聞かれたら「だってそうしてきたから」と答えるでしょう
ニューデリーのモハメッドさんもそう言っていました。
man from Pondicherry / ryPix
●落語家が広めた説
有名な落語の噺「時そば」。
それ以外にも落語で蕎麦は良く出てくるアイテムでして、
噺家さんが扇子を使って上手く表現しますよね。
見たり聞いたりしたことありませんか?
その昔、テレビがなくラジオで落語を流していた際に、
その「ずぞぞぞぞぞ〜」が
一般的になって、広まっていった。という説。
まぁ美味しいですもんね、すすって食べるのは。
Radio Bedside Wansat 4002 - Box Courvin / [JP] Corrêa Carvalho - ????? ????
●空気を取り込むことでおいしくなるよ説
だいたい旅番組でチェコとかハンガリーとかビールの美味しそうな国が紹介されると
だいたい得意気にビールの泡を上手く注ぐコツみたいなことを
嬉しそうに語ってくれますよね。(泡は日本だけだったかな?)
それに近いものではないのでしょうか?
そば+つゆ+空気=美味い。
という公式です。
別に空気を取り込まなくてもおいしいですけどね。
ただ空気が美味しそうな所で食べる蕎麦はおいしそうですけれども。
まぁやっぱり「すする」方が爽快ですもん。
ビール飲む時に「ごくごく禁止」とか「飲み終わった後のアー!禁止」とか、
「たまんねー」「しみるー」「生き返るー」「この一杯の為に生きてるわー」とか
禁止されたら美味しさ半減どころか2割位しか残らないですもん。
digs09sat 005 / SteamboatDigs
●理由はともかく良いのか悪いのか
どうもそば屋さんによっては「良い」ところと「悪い」ところがあるようです。
私個人としては賛成派。
すすらないとつゆの香りがわからないですからね、
とくに冷たいそば、せいろなんてショッパイ部分しか分からないですもん、つゆの。
ある時にちょっとかわいい自分好みな娘さんが、
連れられて店に入ってきたんですね。
で、頼んだのが「ざる」。
すなおに親子丼でも食べればいいのに、
よりによって「ざるそば」ですよ。
しかも良く見える位置に座っちゃったもんだから、
案の定「もそもそ」食べるんですよね。
一気に「かわいい」とかそういう感情は飛んでしまいましたね。
とにかくジレッタイ!
Streeter Seidell, Comedian / Zach Klein
●どうして蕎麦は音を立てて食べるのか
これはですね、
憶測でもあるんですが、
結局のところ「せっかち」だから(だったから)なのではないかと…。
特にこっち(東京)の人は
だらだら食べるのが面倒くさいから蕎麦食べてるのに、
それをモソモソやっちゃーいけないでしょ
という認識なのではないでしょうか。
「べらんめい」で「こんちくしょう」な理由だったんですね。
「こちとら江戸っ子でぃ」って意味ですよ。
でも必要以上に音を立てるのもいかがなもんかと思いますが、
妻と結婚した理由は、
蕎麦を食べる音が粋だったから
でございます。